気にし始めたら、夫のすべてが引っかかるようになった

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一つ引っかかることがあると、そこから次々と別のことまで気になるようになる。

「気のせいかも」

そう思えば流せるくらいのことなのに、小さな引っかかりが少しずつ重くなっていく。

気になり始めた、夫の変化もそうだった。

散歩。

筋トレ。

身支度。

私服。

一つひとつなら、本当にたいしたことじゃない。

でも、一度気になってしまうと、それまで何とも思ってなかったことまで目に入るようになった。

目次

帰宅時間まで気になるようになった

たとえば、夫の帰宅時間。

極端に遅くなったわけじゃない。

毎晩深夜に帰ってくるようになったとか、そんなわかりやすい変化でもない。

でも、なんだか時間の流れ方がおかしい気がする。

「ちょっと寄ってきた」

「電車が遅れててさ」

そう言われても、その言葉自体に嘘を感じるわけじゃない。

ただ、前より説明が淡々としていて、あっさりしてる。

昔はもっと自然に、

「今日こんなことがあってさ」

みたいに、あれこれ話してくれてた気がする。

それが、いつの間にかなくなってた。

何かが増えたんじゃない。

今まであったものが、なくなってる。

そのことが、妙に胸に引っかかった。

私の話、ちゃんと届いてる?

目を見て話す時間も減った。

私が話しかけても、スマホをいじったまま。

テレビを見たまま。

返事はする。

だから、無視されてるわけじゃない。

でも、なんとなく私の声が夫の中まで届いてないような気がする。

同じ部屋にいる。

すぐ近くにいる。

なのに、前より遠い。

最初に感じたあの「遠さ」が、また戻ってきたような感じだった。

寝室まで静かになった

寝室も、なんだか静かになった。

前はもう少し会話があった気がする。

どうでもいい話をしたり、ちょっと笑ったり。

そんな何でもない時間があった。

でも、それも少しずつ減っていった。

会話も。

ぬくもりも。

ちょっとした音や気配も。

気づけば、静かなことが普通になってた。

そして、いちばん怖かったのは、その静けさに私自身が慣れ始めてたこと。

「夫婦なんて、こんなものなのかな」

「これでいいのかもしれない」

そうやって自分に言い聞かせてた。

でも、本当はどこかでわかってた。

このままじゃダメなんじゃないかって。

夫には、私の知らない時間がある気がした

なんとなく感じる。

夫には、私の知らない時間がある。

私の知らないことを考えて、私の知らないものを見て、私の知らない時間を過ごしてる。

もちろん、夫婦だからって全部を知ってるわけじゃない。

知らないことがあるのは当たり前。

それなのに、なぜか怖かった。

確かめたい。

でも、確かめたくない。

もし本当に何かあったら?

今ある「壊れてないように見える日常」が、本当に壊れてしまったら?

そう思うと、怖くて仕方なかった。

聞けない。探れない。だから知らないふりをした

だから私は黙ってた。

聞かない。

探らない。

知らないふりをする。

そうしていれば、少なくとも今まで通りの毎日は続く。

夫は家に帰ってくる。

家族でごはんを食べる。

子どもの話もする。

次の日になれば、また普通に仕事に行く。

何も知らなければ、この生活は壊れない。

そんな気がしてた。

なぜか最後は、いつも私が「ごめんね」

もう一つ、気になることがあった。

最近、夫との会話の終わり方がおかしい。

ちょっと気になったことを言っただけなのに、話しているうちに、なぜか私が悪いみたいになってる。

「そんなつもりで言ったんじゃないのに」

そう思っても、うまく言葉にできない。

そして気づけば、

「ごめんね」

って言ってるのは、いつも私。

なんで私が謝ってるんだろう。

そんなことを思うことも増えてきた。

でも、それ以上は言えなかった。

また空気が悪くなるのが嫌だったから。

知りたい。でも、知るのが怖い

たぶん、このまま何も聞かなければ、今まで通りの生活は続いていく。

夫は家に帰ってくる。

私たちは普通にごはんを食べて、子どもの話をして、また次の日を迎える。

それなら、それでいいのかもしれない。

そう思おうとした。

でも、心のどこかではわかってた。

私はもう、「何も気づいてなかった頃」には戻れない。

それでもまだ、

確かめる勇気はなかった。

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